お知らせ

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特別捜査官採用選考案内【現職(当校卒業生)からのメッセージ有り】

警視庁では、薬学のプロフェッショナルを幹部警察官として登用する、
特別捜査官採用を行っています!
 
企業名 警視庁
住所 東京都千代田区霞が関2丁目1番1号
職種 特別捜査官 科学捜査官(化学) 警部補(3級職)
採用予定人員 若干名
経歴・資格等 次のいずれかに該当する人であること。
  1. 化学又は薬学に関する修士以上の学位を有し、民間等における5年以上の有用な職歴を有する人
  2. 技術士(化学部門)の資格を有し、民間等における5年以上の有用な職歴を有する人
  3. 化学又は薬学に関する研究員として民間等における5年以上の有用な職歴を有する人
  4. 薬学に関する6年制の学部又は学科を卒業し、民間等における5年以上の有用な職歴を有する人(薬剤師国家試験に合格した人に限る。)
年齢 昭和39年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人
主な職種内容 医薬品の製造工程・流通過程の解明、医療・美容・毒物劇物・感染症事案における違法行為の解明、関係者の取調べ等、医事・薬事・公衆衛生事犯の捜査等
必要とされる専門知識等の例 薬学、有機化学、無機化学、分析化学、生化学、生物学、衛生化学等に関する広範な知識
選考の方法
  1. 第1次選考
    筆記考査(SPI3、専門考査、経験小論文、論文考査)
  2. 第2次選考
    口頭試問、口述試問、身体検査、適性検査
備考 詳細は警視庁採用サイトをご確認ください。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/saiyo/2024/recruit/info-police-agent.html
連絡先 警視庁採用センター 0120-314-372(自動音声ガイダンス 4→2→2→1)
 
 

H8卒業生よりメッセージ

 大学院卒業後、6年間の製薬会社勤務を経て転職しました。
30歳になるにあたり、これからの人生を考えた時、薬剤師の知識、これまでの職務経験を生かして悪・犯罪と対峙できる警視庁特別捜査官(化学)の仕事に魅力を感じ、転職を決意しました。既に結婚し、家も購入し、子供もいましたが、妻の理解も得られました。義父の「若いのだから挑戦したらいい。娘や孫の生活は心配していない。」との言葉も背中を押してくれました。
 警視庁特別捜査官(化学)として採用され生活環境課に配属となり、約2か月間の警察学校での研修の後、薬機法や医師法、毒劇法等を主管し、法令違反を取り締まる保健衛生係の捜査員となりました。
 住んだこともない東京での慣れない仕事に戸惑うことも多々ありましたが、同僚や上司、新たに移り住んだ職員住宅の近隣の方などに励まされ、様々なことを教えていただきました。徐々に社会的反響の大きな事件に関わり、事件指揮を任される機会も増えていきました。 
担当した事件には、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の蔓延に便乗し、無承認医薬品を広告・販売する等の事案や無資格者が投薬、治療を行っていた事案などもありました。
 我々の仕事は取調べや裏付けなどの綿密な捜査を尽くし、犯人を検挙し、然るべき刑が課されるだけでなく、再発防止のために法・条例・制度が変わることもあり、やりがいを感じます。また、事件がニュースで大きく取り上げられることが社会に警鐘を鳴らし、都民・国民の皆様の注意を促す契機にもなりえます。
 近年の社会、テクノロジーの変化に伴い、新たな犯罪が次々と発生しており、当課でも臓器移植の無許可あっせんを検挙するなど、時代の変化に対応しております。そして私自身も関連法令や近時の判例・裁判例等の研究とともに、科学知識を捜査に活用しながら日々研鑽しております。この際に、薬科大学で学び、薬剤師資格を取得したことは、科学知識と関連法規の両面から事案を攻略するための大きなアドバンテージとなっています。
 転職して約20年となった今は、管理職そして技能指導官として次世代の捜査員に知識・経験を伝えることも責務です。また、本部所属である生活環境課だけでなく、警察署勤務で、地域住民のニーズや声を肌で感じることができたことも貴重な経験です。
 生活に関して、転職時は未就学だった子供が成人になるなどライフステージは変化していきましたが、当時も今も手厚い福利厚生によって、仕事と家族との時間など、ワークライフバランスを実践できており、経済面でも全く心配を感じず、公私ともに充実しています。
 現在は、警察庁から指定される警察庁指定広域技能指導官として全国警察の事案指導も任されるなど、薬剤師の知識や医療関連業界実務経験等を生かし、都民・国民の生命・健康に直結する「薬」「食物」「美容」「公衆衛生」等の安全・安心を守る仕事は非常にやりがいがあります。
 是非、警視庁特別捜査官に挑戦してください。